エージェントを利用しよう ~就職、転職どっちでもいけるんだぞ?~

さて、今回は転職活動をする時に活用する転職エージェントを紹介していこう。と、同時にこれは転職活動の人だけの話じゃない。就職活動中の学生にも関係のある話になるんだ。

 

エージェントを利用するのは転職活動の人だけ。そう思ってる人も多いのではないだろうか。

 

だが、違う。エージェントは学生だって利用することができるんだ。

 

ま、とはいうもの知名度って意味ではもちろん転職エージェントのほうが上だ。ではまず今回は、転職エージェントとはどんなサービスを展開してくれるところなのか、見ていこうじゃないか。

 

転職エージェントとは ~求人案件を紹介するのが仕事~

 

転職エージェントの役割は、一言で言うなら保有している求人案件を転職希望者に紹介するのが仕事だ。所属しているエージェント(代理人)が交渉を担当して、企業と転職希望者との橋渡しをするのだ。

 

そのためエージェントには高い専門性が求められる。いわばプロにあたるわけだ。彼らは転職希望者を求人広告を出している企業に紹介して採用してもらうことによって、報酬を得ている。まずこの基本を把握することが大切だ。

 

そのために必要なことは基本的に何でもやる。応募先企業の選考日程などのスケジュール調整、内定先との年収調整の交渉、選考の内容に関するアドバイス、履歴書や職務経歴書の指導作成などが代表例だ。

 

まぁ、なのだが、転職エージェントにも得意不得意がある。これは総合型と特化型の転職エージェントという括りで大きく分かれる。では、どんなことが得意でどんなことが不得意なのかを見ていこう。

 

・・・の前に

 

その前に、転職エージェントは利用することで転職活動のスタートラインに立つことができるが…である。転職活動の辛いところはコレ。

 

そのスタートラインに立つことすら難しいことを御存知かな?

 

転職エージェントを利用する時には、自分の経歴を登録する。経験した業界や職種、そのレベル。どんな仕事を担当したか、という点を転職エージェントにもよるが細かく入力することを求められる。

 

まぁ世の中には多くの転職希望者がいるので、ある程度細かく入力を求められるのはしょうがない。問題はその後だ。この後、エージェントと実際に会って具体的に転職活動を始められるのはどの程度か?

 

驚くなかれ。わずか30%程度である。

 

もちろんこれよりも高い転職エージェントはいくらでもある。あくまで平均だからな。ただそういうところは、ロクなクソ求人しか持っていなかったり、転職業界の立場としてビミョーな連中(第2新卒、既卒、職歴なしなど)を相手にするところだったりする。

 

この傾向は、次に紹介する大手の総合型の転職エージェント程強く、中小や専門の特化型転職エージェントには当てはまらない場合も多い。ただ、大手のエージェントほど条件のよい求人案件を持っているので、その意味では厳しいところだ。

 

んじゃ、総合型と特化型の違いについて見ていこう。

 

総合型 ~何でもあるけど専門性はイマイチ~

 

まずは総合型だ。総合と名前にあるとおり、非常に広い範囲の求人案件を扱っている。ピンからキリまで、職種やそのレベルも全部ごっちゃにして何でもありまっせ~!というわけだ。

 

まぁもちろんそれ自体は悪いことじゃない。扱ってる案件が広ければ、より多くの人が利用できるっていう点があるからな。

 

ただ難点もある。転職エージェントにはさっきも紹介した通り所属しているエージェントから、求人案件の紹介を受けて選考を受けて採用される、という流れを取る。高い専門性が求められるわけだ。

 

しかし、担当したエージェントがあなたの希望する業界や職種の知識について詳しいか?残念ながら、この部分は

 

・・・・・・・・・・運である!

 

…いや、冗談抜きに運であったりする。というのも、所属している全てのエージェントに全ての業界や職種に知識を研修とかで授けることが可能だろうか?もちろん、そんなの無理ゲーもいいところである。

 

職種として営業が得意というエージェントはいるだろう。○○の業界で働いていてこの業界に詳しいぜっというエージェントはいるだろう。経験から主に課長職クラス以上のマネジメント職に詳しいよっというエージェントはいるだろう。

 

…だが、全てに詳しい人はいないのだ。もう一度言う。

 

全ての業界に詳しい人などいないのである。

 

なので、自分が転職を志望する業界や職種とエージェントのそれが一致することは珍しい部類になると考えておこう。営業とかのメジャーな職種なら確率は高いが、マイナーな職種や部類だと、まぁ……って話になる。

 

この点は総合型の転職エージェントの大きな弱点でもあるので、近年は対策に乗り出しているのも多いようだ。ある程度職種や業種を指定して、その分野が得意なエージェントがなるべく当たるようにする、とかな。

 

保有している案件自体は多いが、専門性の高い人にあたるかどうかは運という、ある意味肝心なところがビミョーだったりするのが、総合型の転職エージェントだ。

 

特化型 ~専門性は高いがそれでもピンキリ~

 

次は特化型だ。これは業界や職種を絞って求人案件を保有している転職エージェント全般になる。

 

例えば営業職の求人に特化した転職エージェントもある。第2新卒や既卒をメインターゲットと捉えて運営している転職エージェントもある。

 

DODAに代表されるように、年収1000万以上のエリート求人を専門に扱っている転職エージェントもある。まぁここまで来ると、エージェントっていうよりヘッドハンティングだったりすることも多いのだが。(ちなみにDODAはほぼヘッドハンティングがメインである。)

 

まぁこんな例を見ればわかるとおり、特化している分野や内容こそ千差万別だが自分の志望する内容に合わせて利用できれば、大きく成功できる可能性のある転職エージェントがこうした特化型の転職エージェントだ。

 

最も多いのは業界で絞るパターンだな。飲食業で転職したい、金融業で転職したいっていう感じだな。こういう場合は、対応する転職エージェントに行けばほぼ全員がその業界に精通しているので、ハズレがほぼないっていう面が大きな利点だ。

 

あとは、利用している転職希望者の絶対数が少ないので、より高い確率でエージェントとの面談にたどり着くことができる。面談しなきゃ何もはじまらないからな。この点は大きい。

 

反面、その業界以外の知識や備えは皆無であることは多い。この業界について知ってるんだったら、ついでにここも知っているだろう、なんて甘い予測で行くとOUTであることも多いので、この点は注意が必要だな。

 

結局どっちのタイプを使うのがいいのか?

 

で、結論は何なのか。というところなんだが、本当にこればっかりは人によるとしか言えない。っていうのも理由がある。転職活動を通じてどうしたいのか、っていう目標を定める部分で、転職活動ってのはまるっきり違うからだ。

 

ま、しかしとはいっても大雑把でも結論は必要だ。こんな感じ。

 

  • 総合型→じっくり取り組みたい人、良質な求人案件でキャリアや年収を追いたい人。
  • 特化型→とにかく手っ取り早く転職したい人。または超優良求人案件を追いたい人。

 

総合型は利用する人を選ぶけど、選ばれた人には潤沢な支援が約束されると考えていい。特化型は、その分野や業界に特化しているので求人案件自体を見つけやすいという利点がある。

 

そして年収1000万超えるような超優良求人案件は、基本的に特化型だ。その業界を極めた先に用意される職位(ポスト)が社長や役員といった、求人案件になるからである。

 

転職活動の目的なんてものは、自分が人生通じて何したいかっていう部分に大きく左右されるので、この点を考えて自分の考え方に近いほうを利用すればいい。そうすりゃ、マトモな転職活動になるさ。

 

~エージェントを利用しよう~のまとめ

 

転職エージェントは、利用する目的によって使い分けるとよい。総合型と特化型の転職エージェントがあるが、どっちも一長一短だ。なので、そもそも転職活動を通じて達成したい目的が明確になってないと、わけのわからないことになるので注意が必要だ。

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