ブラック企業で死にかけた俺の自己紹介 ~その10~ ラスト

さて、俺と同じ職種で募集がかかった。何か。基地内の宿泊施設のフロント業務の募集だった。当然正社員で。つまり、強力な身分保障とボーナス、さらには有給も付く。そういう募集だった。

正社員という言葉が響くのは、何も俺だけに限った話じゃないとは思ってる。まして、俺のいるほうは都会とは遠く離れた地方だった。地縁も経験も持たない俺が正社員の職業を得るのは相当に厳しかった。

そんな中でかかった募集。当然見逃すはずがない。今現在で基地内のホテルで時給制の非正規社員として働きながらも、ひそかに正社員の募集に応募した。募集人数は当然ながら1人。厳しい戦いになることを覚悟した。

・・・そして迎えた、試験当日。ペーパー試験と面接を行うことはわかったが、受験会場にいたのは何と・・・30人・・・ではなく3人!

俺が男性1人と、女性2人だけだった。当日は、この宿泊施設の別の職種(メンテナンスのようなもの、こちらも正社員募集)も募集していて、実質2人募集がかかっている状況だった。

・・・つまり大チャンスだった。普通に。

単純に考えても3分の2の確率で入ることができる。もちろん実際にはギャンブルじゃないわけだから、この考え方はちと違うんだろうが、それでも俺にとってはありがたい話だった。

最初の筆記試験。筆記試験はざっと英検準2級程度だった。なので、そんなに厳しくなかった。

問題は面接。基地内の勤務の大半は面接1回勝負だからだ。この点は、日本と大きく異なる。

まぁ合理的だって考えることもできるな。実際の人物を見て判断しているからだ。少なくとも面と向かって話してるわけだしな。就職活動の時に書類で何度も落とされた経験がある俺としては、ありがたかったのは確かだ。

だが、この面接。たった5分で終わった。

今までこの正社員募集の仕事以外にもいくつか、基地内の仕事に応募したことがある。その時は短くても30分はやったし、長いと1時間くらいは見られることもあった。

それが、5分で終わった。いろんな意味で終わったと思ったよ。

しかし、ふたを開けてみたら合格してた。1週間後に掲示された合格者番号には、見事に俺の番号が掲載されていた。わけがわからなかったが、合格したこと自体は事実だったので、その日はガチで嬉しかった。やっとボーナスと安定の第1歩が決まったのだった。

これが俺の自己歴史。というか、仕事面の人生録だった。さぁ、今年で30歳になった俺は結局こうなった。

  • 仕事:宿泊施設のフロントデスク担当
  • 給料:安いがメシは食える。20万いかないしな。
  • 楽?大変?:圧倒的に楽。多分人生で今一番ラクな時期

・・・さて、有り余る時間を活用するためにこんなサイトを作ってみたという訳さ。面接や履歴書作成で困っていたら、眺めてみるといいさ。俺に直接連絡するのもいいかも。基本1日で返すぞ~。

さぁ、その人生の続きを探しに行こう!←という気分で作っている。ネタは某ゲームより。