ニュースから考える転職活動と就職活動 ~AIの発達で職を得るために必要な能力とは~

このページは最近世間をにぎわせているニュースから就職活動と転職活動の今後について考えてみるページだ。直接的なテクニックはないので、あくまでも雑学や持つべきスタンスのひとつとして読んでもらえると幸いだ。

 

4回目の今回のネタは、AIの発達によって転職活動と学生の就職活動がどのように変わってくるのか、という話題だ。

 

知っての通り、AIが進化することによって大きく世の中は変わると言われている。もちろん人々の生活自体も大きく変わることはわかるが、今回はAIの発達によっておこる弊害とも言われている「仕事が奪われる」という観点から考えてみよう。

 

まず、AIの発達によって発生する全般的な論調はおおむねこんな感じだろう

 

  1. AIの発達によって人がAIに管理されるようになる
  2. ドラえもんのようなロボットが開発されることによって、人の生活が大きく変わる
  3. 人間を不要な存在と見なすようになるかもしれない

 

このような内容のほとんどは、映画やマンガ、アニメから受けた印象だろう。無論、あくまでエンタテイメントの域を出ない内容でもあるので、現実的には不可能な部分も多い。

 

ただし部分的には正解であるところもある。例として「AIに管理される」という点は健康管理の維持などに使用されている面はある。スマートフォンなどで、適正な運動量などを管理するアプリなどがその代表例だろう。

 

このような点は日常生活における利点だが、こうしたAIの活動によって転職活動と就職活動にどのような影響がでてくるのか。その点を考えるには、まずAIの発達によって人々の労働がどのように変わっていくのかを把握することが必要だ。

AIの発達によって変わる労働

 

AIによって労働はどのように変わるのか。まず、多くのところで述べられている内容は次の通りだろう。

 

  1. 単純労働はなくなる
  2. 半分以上の職業が消える
  3. そのためにAIの発達のしすぎは、人権問題につながる

 

大きなポイントは「単純労働がなくなる」という点だ。この点は、単純に人間の体を資本としている部分なら自動化することができるので、そのために仕事がなくなることに繋がるのだ。

 

スーパーのレジ打ちやホテルのフロントデスク、警備員といった原則として仕事を単純化しやすい職種はなくなる可能性が高いということが叫ばれている。これは高い確率で本当だろう。

 

ただし、接客業については疑問が残ることも事実だ。コンビニであれスーパーであれ、人間同士がコミュニケーションを交わすことで成り立っている側面もあるからだ。

 

逆に将来的にも無くならない仕事として、研究職や先生があげられる。どちらも基本的な手順はあるものの、新しいものや考え方、及び着眼点が要求される研究職や、状況に応じた臨機応変さが求められる先生は、AIにはマネできない部分の仕事になるためだ。

 

長くなったが、こうした労働環境の変化が転職活動と就職活動にどのような影響を与えるか。次の2点が主な内容になる。

 

  1. 採用人数の減少
  2. 質をより強く求めるようになる

 

では、それぞれの点についてもう少し詳しく見ていこう。

 

採用人数の減少

 

AIによって仕事の内容の多くをAIができるようになる。特に力仕事や決まった手順がある流れ作業は、AIの得意分野だ。当然であるが、この部分を担当する人は採用されることが極端に少なくなる。

 

逆にAIが出来ない仕事は、新しい仕事を創り出すことやより効率的なシステムを提案・開発したりすることだ。0から1を創り出すタイプの仕事は、AIが最も苦手とする部分の仕事だからだ。

 

ただ、この新しいことを創造するタイプの仕事は多くの場合、多数の人数を必要とする仕事ではない。その結果として、全体の採用数自体は減少することが考えられる。

 

質をより強く求めるようになる

 

AIによって採用数自体が抑えられることと同時に挙げられる点として、質をより強く求められるようになる、という点がある。これは、より優秀な人材しか採用されなくなる、ということだ。

 

そもそも想像力や発想力が求められるような仕事がほとんどを占めるようになる。それはそのまま、かなり優秀な人しか採用されなくなってしまうことに繋がる。

 

転職であればなおさら、である。学生よりも多くの経験を求められ、より多くの給料を払う必要がある場合が大半である。よって、より優秀な人でないと採用されないことは恐らく普通の社会になると思われる。

 

こうした点を考えてみると、俺が提案する未来の姿の可能性は、「1億総クリエイティブ社会」の到来である。

 

1億総クリエイティブ社会とは

 

俺の造語である。もちろん元ネタは「1億総中流社会」であるし「1億総活躍社会」である。日本でお金を稼ぐためには、何らかの面でクリエイティブな面を持っていなければならない社会が来ることを表している。

 

この面は既に今の社会に表れている。例えば次のような仕事だ。

 

  • ユーチューバー(Youtuber)
  • ニコニコ動画配信者
  • ボカロ作曲者
  • アフィリエイター

 

これらの職業は、今現在では職業と言えるかどうか疑わしい面もあるが、お金を稼いでいる人がいることは疑いようのない事実である。そして、今現在徐々にその数を増やしつつある「クリエイティブ職」の数々である。

どれも内容の差の違いこそあれど、自分の発想力や創造力を発揮することによって見てくれる人を楽しませることによって収入を得ている部分は共通している。

 

これらは自営業であるために、今現在では多くの人にあてはまる項目ではないだろう。多くの人は企業に勤めるようになる。その企業の場合はどのようになるだろうか。

 

企業に所属する人でクリエイティブな要素を求められる人とは何か。デザイナーや建築の設計士などが考えられるが、純粋な通常の企業であってもクリエイティブな部分は求められるのだ。

 

例えば管理職である。部下を管理する方法という点で考えてみよう。基本はあるものの、その人や集団に応じて手法を変更する必要がある。上手に人をまとめる方法は決まっているわけではないからだ。

 

ここにクリエイティブな要素が求められるのだ。現場で勤務している人たちの管理を任される人は、往々にしてこの面が重要視される。何も新しいことを生み出すことだけが、クリエイティブな面ではないためだ。

 

このように、本来の言葉通りの意味でのクリエイティブで稼ぐ人たちも多く存在するが、それ以上に通常の企業で働いている人の、いわゆる臨機応変な点や柔軟な対応力が求められるという面もある。

 

この両面が今後稼ぐために、最低限必要となってくる能力だ。社会に出て稼ぐためにはほぼ必須と言ってもよいぐらいには必要になると思われる能力である。

 

なので、このような能力を学生時代に鍛えることができるかどうかによって、就職活動を成功させることができるかどうかが、大きく分かれると言っても過言ではないだろう。

~AIの発達で職を得るために必要な能力とは~ のまとめ

AIの発達によって、仕事の種類や必要とされる人員は確実に狭まってくることが現実的だ。そのため「1億総クリエイティブ社会」とでも呼ぶべき、クリエイティブな要素と臨機応変さが全ての社会人に求められる能力になるだろう。

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