面接を知る ~自己PRをしてください、ねぇ…~

さて、今回は個人面接のページで紹介した、各種質問に回答するためのポイントを押さえていこう。

 

自己PRは、志望動機と並んで最も頻繁に聞かれる質問のひとつだ。この自己PRで、どんな内容をPRしてくるかで、採用担当者は応募者がどのようなことに自信を持っていて、どのような性格をしているのかを推し量ろうとしているのだ。

 

…さて、ここまで述べておいてなんだが、1つ皆さんに尋ねておこう。

 

PRすることなんかマジないんだけど、とか思ってないか?

 

この手の内容で困っている人は意外と多い。「自己PR」っていう言葉の感覚とでもいうのだろうか。何か「スゴい」ことじゃなければいけない、みたいな感覚になってる人は意外と多い。これは就職活動の学生と、転職希望者の社会人両方同じだ。

 

だが、多くは絶対の自信を持ってPRすることが出来る内容はほとんどないだろう。いや、ある人はいい。ある人はそれをアピールしていけばいい。

 

業務や社会人としての評価に関係がある内容であればな。

 

この点は、自信がある人であればあるほど陥りやすい点でもある。自己PRとは言うが、自分の自信になっていることなら何を述べても言い訳じゃないんだ。この点は、ゆめゆめ間違えないようにする必要がある。

 

例えば、日本語教師採用試験みたいな内容の面接を受けている時に「あなたの自己PRを聞かせて下さい」と質問された時に、「私は英語には絶対の自信があります。なぜなら…」みたいな回答をしたらどうだろうか。

 

オイオイオイオイと思うだろう。なぜならアピールする方向性が全く違うからだ。例えその人がTOEIC満点や英検1級を取っていたとしても意味はない。自己PRの方向性が全く違うからだ。

 

まぁここまで見事にPRの方向性を間違うパターンはそう多くはない。しかし、内容以前の問題としてこの自己PRの方向性が間違っているパターン。多いのだ。

 

さて、ではまずそもそもPRすることがないと感じている人はどうすべきか。考えていこう。

 

PR内容を迷っている人 ~第3者から高い評価を受けたことをアピールせよ!~

 

まずこのPR内容として何を書けばいいか迷っている人に、端的に述べよう。あなたの周りにいる友人でも恋人でも、家族でもいい。よいと言われたことを主軸にして自己PRをしていくとうまくいく。

 

もし周りから「いつも慎重」であればそれを軸に据えればいいし、「話が上手」ならばそのれを軸に据えればいい。周りからのポジティブ評価を軸に据えるのだ。

 

なぜか?それは、自己PRを通じて採用担当者が「何を」知りたがっているかを押さえた回答が出来上がるためだ。採用担当者が知りたがっている「何」とは、「周りからの評価」を「自分」が知っているか、である。

 

自己PRとは、自分が優れていると思う能力などをアピールする質問だと考えがちだ。もちろんその面も間違ってはいないがそもそも「自分の能力が優れている」と、どのようにわかるのか。

 

これはシンプルだ。他人からの評価である。

 

他人から誉められるなり、認められるなりの形でその人の備えている能力は認められそれを自分が把握する形で、自分の得意な能力や分野を把握していく。この基本を年を取れば取るほど、忘れがちになっていくのだ。

 

そのため、この「他人からの評価」を「自分」が知ることによって、採用担当者に「この応募者は自分のことを客観視できている」と思わせることができるのだ。自己PRに関連する質問は、まさにこのためにある。

 

そして、次の要素として主張した自己PRが応募した企業と関連性があることである。先ほどの日本語教師採用試験の例ではないが、応募した企業との関連性を採用担当者に感じさせることも必要だ。

 

これは新卒の場合でも、転職の場合でも企業研究をどれだけ正確に出来ていたかによって勝負が決まる。どのような人材を欲しているかをより正確に把握して、それにある程度合わせた自己PRを述べることが必要だ。

 

自己PRのまとめ

 

自己PRは、自分に対する他人からのポジティブな評価をどれだけ正確に把握しているかの勝負だ。この上で企業の方向性と大きくブレないことが求められる。自分の自信があるところは、他人からの評価によって成り立っていることを忘れないことが大切だ。

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