面接を知る ~個人面接で見られているのはどんなポイントなんだろうな?~

さて、今回は個人面接のお話だ。面接で最も厳しいところでもあり、ここが通過できれば内定が見えてくるとこだ。ま、だがその分通過するのも難しい。

 

個人面接はガチンコ勝負で臨まないとクリアできない

 

個人面接は、言うまでもないが集団面接の後に行われる。受験者1人に対して、採用担当者2人が標準だが、多い場合は5人程度はいる時もある。

 

受験者1人に採用担当者5人・・・・・・想像しただけで鳥肌立ちそうだが、まんざらないわけでもない。俺の場合、受けた企業の3割くらいは採用担当3人以上の個人面接だったからだ。

 

この段階までくれば、自分が作成したESは基本的に隅から隅まで見られている。前回の集団面接で述べた、最低限の要素を備えた人物であると見なされているので、きちんと判断されるのだ。

 

なので、採用担当者は1人1人の応募者に尋ねたい質問を結構正確に考えている。個人面接では質問はかなり深く聞かれると思ったほうがいい。

 

最低でも30分、長ければ60分程度の時間を耐えなければならない。そのためには、具体的な質問に対する回答と、面接に臨む心構えの両方の面で準備が必要だ。

 

個人面接でよく聞かれる質問は、概ねこんな感じだ。

 

  1. 我が社への志望動機を教えて下さい
  2. 自分のアピールポイントを教えて下さい
  3. 弊社が第1志望でしょうか?
  4. 学生時代に頑張ったことを教えて下さい。
  5. 長所と短所を教えて下さい。

 

個別の質問と解答のポイントは、ここで書くと長くなりすぎるので別ページで確認してくれ。

 

ただ、基本的に質問の内容に違いはあるものの突破するために必要で共通しているポイントをホントに大きく考えると「相手のことを考えているか?」という点になる。

 

まぁこれだと抽象的すぎるので2つにわけよう。「自分に甘くないかどうか?」「相手がどんな戦術を取るか(質問をしてくるか)?」という点に注意しているかどうかだ。

 

じゃぁ、それぞれの心構えを見てみようか。

 

自分に甘くないかどうか?

 

「自分に甘くないかどうか?」っていうのは、質問内容に対して自分で回答した時に

 

  • これでいいや~
  • 待てよ?まだ抜け漏れがあるかも…

 

このどっちの心理になるかどうか、ってところだ。より分かりやすく言えば「用心深いかどうか」っていうことだ。

 

「これでいいや~」の精神の応募者はまず通過できない。よほど考えた後で「これでいいや~」なら可能性はあるが、多くの場合は考えるのが面倒で適当に考えているだけだからだ。

 

この心構えが入社した後に必要であることを理解しているかどうか、と考えるとよりはっきりする。たとえば、営業のプレゼンを例にとると分かりやすい。

 

競争相手がいる勝負で、企画をいかにわかりやすくアピールするかの勝負なのに、「これでいいや~」で適当に文字だけのプレゼン作った人と、理解してもらいやすくするために分かりやすい表現と画像をきちんと入れ込んでプレゼンを作った人。

 

どっちが通過しやすいだろうか…?

 

言うまでもなく後者だろう。相手のことを考えて理解しやすいプレゼンを作った人が勝つ確率は高い。もちろん絶対ではないがな。

 

相手がどんな戦術を取るか(質問をしてくるか)?

 

「相手がどんな戦術を取るか(質問をしてくるか)」というこの点も、平たく言えば用心深さに繋がっている。ただし、これは自分の回答を磨くのではなく、相手が自分のどんな事を知りたがっているかを、深く考えることだ。

 

簡単に考えると、この戦術の面は以下の2つにわかれる。

 

  • 採用担当者が何を尋ねるか(どんな質問をされるのか)
  • それに対してどう答えるか(適切な回答を用意できるか)

 

採用担当者だってあなたと同じ、何らかの形で実施された採用面接を通過してきた人たちだ。今でこそ採用をする立場で勤務しているが、最初は「採用される立場」でもあったんだ。

 

自分のESを確認して、「志望動機」「自己PR」の部分には採用担当者はほぼ必ず質問を用意している。どんな質問をしてくるのか分かれば、攻略するのは簡単なのがわかるだろう。

 

テストの問題だって、予めどんな内容が問われるのか分かっていればかなり簡単に得点を取れる。それと同じ理論だ。

 

ただ、これも難しい。採用担当者の気持ちや尋ねたい内容を完全に把握するのは、同業者でもない限りは基本的には無理だ。ただ、おおよそ尋ねたい方向性はある程度は決まっている。それは、普通の人にでも予測可能な範囲だ。

 

一番いい方法は、自分の身の回りにいる人に尋ねることだ。転職希望者の場合は、転職エージェントに尋ねることが最も適切だ。

 

大学生の場合は、信用できる先輩や大人といった自分より年上の人に尋ねるといい。社会経験が豊富な分、自分のESを見てもらえば「ここヘンじゃね?」っていう部分が見えてくる。高確率で、その部分が質問されると考えればいい。

 

社会人はシンプルでわかりやすく明確な回答を求める。この基本的な方針と比較して、疑問がある場所を質問されると考えればいい。

 

転職希望者の場合は少々異なるが、志望動機や自己PRの部分は基本的に一緒だ。ただ、転職希望者の場合はこれに職務経歴書が加わってくる。キャリアの部分に疑わしい部分(学歴・職歴の部分に繋がっていない部分がある)があると、そこを質問される。

 

無職の期間とかは、特に記入したくないと考えがちではあるが、記入しなければ間違いなく突っ込まれると考えていい。怪しい人材を採用したくないのは、採用担当者の心理の部分で述べた通りだ。

 

これらの心構えを把握して準備を怠らなければ、最終面接にたどり着ける。最終面接までたどり着ければ、内定まであと一歩だ!

 

今日のまとめ

 

個人面接では、質問に対する回答に矛盾がないか、入社してからの心構えが出来ている人物かどうかを判断される。自分に対する理解と、採用担当者が質問してくる内容を予想して準備し、心構えを持って臨んだ人が突破することができるのだ。