面接を知る ~面接官の立場を考えたことがあるか?~

さて、このページに来たってことは面接に対する不安があるはずだ。

 

小手先のテクニックも大切だが、一番最初に覚えておかなきゃならないのは、面接官の心理を把握することだ。今回は、この点を中心に考えてみよう。

面接官の立場と仕事ってなんだ?

 

今回は面接官の立場と仕事を考えてみよう。当たり前かもしれないが、面接官は企業の人事部とかそういうところに所属している人で、企業の顔役を担う人たちだ。

 

日本の慣例的には、人事部には優秀な人材が配置される。まぁ、会社の顔としてあっちこっちでいろんな人と会う必要があるからなんだな。

 

んで、じゃぁまず立場。面接官のおかれてる立場を考えてみよう。これも当たり前だが、面接官だって企業に雇われているひとりの社会人だ。上司もいるし、同僚もいる。もしかしたら部下もいるかもしれない。

 

つまり管理されている側でもあるってことだ。このページを見てる人の多くは、試験を受けて「採用される」側だと思う。もちろんそれはそれで大変だし、ぶっちゃけ俺も相当苦労した。「採用される」ってのはそんなに簡単じゃないのはみんな知ってる。

 

でも、こっちの人たちはこっちの人たちで「採用する苦労」ってモンがある。応募してくれた人たちの中からできるだけ会社に有益な人材を、平たく言えば優秀なヤツを採用するのが仕事だ。

 

これを「前年比」で、たとえば去年は20人採用したけど今残ってるのは15人だから、今年はなるべくやめない人材を30人採用しよう!とか、そういう感じの目標を上司から言われて、仕事として採用をやってる人たちだ。

 

んで、これを達成できないとどうなるか?まぁペナルティがないところも多いがあるところはある。査定が悪くなって、結果的にボーナスの減額に繋がったりするのが典型的な例だな。

 

こんな感じで、管理されているのであれば採用する人材は自然と厳選するようになる。会社のためにって視点ももちろんあるが、どっちかっていうと自分の立場を守る意味合いが強い。

 

だから、必然的に採用される人材は次のような特徴がある。

 

  1. 学歴がいい
  2. 明るくてよいイメージを感じる
  3. 美人か美男子である

 

これらの特徴を備えた人をとりあえず採用しておけば、たとえ途中で万が一会社を辞められたとしても、その時点では見抜けなかったと言い訳することが面接官にはできるからだ。

 

例えば①の場合、早稲田とか慶応とかの応募者が1年とかで辞めた時に、「いやぁあいつ慶応ボーイで頭よさそうだったから採用したんですよ~」と言い訳ができる。②や③だって似たような言い訳ができる。

 

言い方は悪いが、自分の出世を守るためにもリスクを感じさせる人材を採用したいとは通常考えないのだ。

 

よく、人は外見じゃなくて中身を見てくれれば俺は素晴らしい!と述べる人がいる。確かに間違ってはいないかもしれないが、長くても30分程度の個人面接でそれらを正確に見抜くことはほぼ不可能だ。

 

よって、どんな企業であっても採用されたいと思ったならば、自分がその企業にとって将来性を感じさせる人材であると共に、目立ったリスクがないことを面接官に示す必要があるんだ。

 

受け答えや回答内容は有能だが答え方やしゃべり方が一般人と変わっている人と、それほど有能とは感じないが無難にまとまっている人。欧米企業なら採用されるのは前者で、日本企業なら採用されるのは後者だ。

 

このページを見ている人の多くは、日本国内の企業に就職しようとしている人たちだろう。ならば、無難にまとめあげるほうが採用される確率は高いんだ。

今回のまとめ

 

面接官も雇われている身分で、自分の立場をある程度は守る必要がある。すると採用にどんな影響を与えるのか?無難な採用に落ち着くんだ。採用されたいならば、それに合わせる必要がある。